男らしさとカゼ
「男らしさ」ってあるじゃないですか。「男はこうあるべき」っていう。それに囚われてたことに気づいて。知らぬ間に築いてた、男らしさの檻の中でもがいてたなって。
1週間ぐらいノドが痛くて、熱計ったら37.6℃あって。
最近、カゼひいても治らないんですよ。アラフォーになると。薬なしだと。2週間以上治らなかったりする。若い頃は1日2日で治ったのに。2週間以上も耐えられないわけですよ。しんど過ぎる。アラフォーだから。
アラフォーだからカゼひきやすい上に、治りにくい。
市民マラソンで、体力ない人ほど6時間走らざるを得ない、みたいな矛盾が生じるわけですよ。強靭なランナーも6時間走れと。健康な人ほどカゼ長引けと。
今まではカゼ引いてもガマンしてたんですけど、ガマンしてても治らんと。アラフォーは。病院に行くことにしました。37.6℃なのに。
でも翌日、行こうと思って熱計ったら37.1℃なの。ほぼ平熱。37.1℃なんて普通にあるからね。でもノドは痛い。なのでやっぱり行こうと。
病院の受付で「今日はどうされました?」と聞かれるじゃないですか、ここです。
ここで出ました。「男らしさ」が。「男はこうあるべき」が。
「1週間ぐらいノドが痛くて、昨日、38℃の熱が出たんで、でも、今日は下がってたんですけど、一応」
分かります?これ。37℃で病院行くなんて男らしくないんですよ。それぐらいガマンすべき、自力で治すべきなんですよ。でも、ガマンできないから、「38℃あった」って言っちゃったんですね。
38℃線ですよ。男らしさの境界線が。37℃で病院に行くのは男らしくない。
まあこれって、単に盛ってるだけなんですけどね。ウソ。
それこそが全然男らしくないよなっていう。