妻の花金
金曜日の夜、妻が「遊びに行きたい。」と言い出した。
子ども達が寝静まった後である。
午後11時。
「行ったらいいじゃん。」
と私は言った。
「どこに。」と妻。
「ネカフェとか。」と私。
「じゃあ行って来ます。」と妻。
ホントに行きよった。
まあいいけど。
それから私も寝た。
次女(2)の泣き声が聞こえる。
時計を見ると午前2時。
まだ妻は帰って来ないのか。
泣き疲れて寝やしないか、と思って無視するも、次女は泣き続ける。
這って次女の元へ行き、トントンしてやろうとするも、「いーーーやーーー。」と言って隣の部屋に行ってしまった。
えっ。
ママがいいのは分かる。
分かるよ。
でも今はママがいないから泣いてるのではないの?
「パパー!ママがいないよー!」
という場面ではないの?
なぜパパを拒絶したの?
まだ泣き続ける次女。
改めて私は次女の元へ行き、抱っこしようとするも、次女は両手を振り回し、
「たーたん(お母さん)がいーい!!!」
と言う。
分かってる。
分かってるって。
それは分かってるけど、なぜお父さんを拒絶するのか。
お父さんの胸で泣けばいいじゃないか。
私は継父か。
次女への愛情不足か。
余りに次女が泣くせいか、長女(4)が起き上がった。
次女は「たーたんが。たーたんが。」と長女に言う。
しかし長女はまた寝てしまった。
長女に非常事態を訴えたものの、長女がまた寝てしまったからか、次女は泣き続けることを忘れ、黙ってしまった。
私はまた布団に入った。
それから少しして、妻が帰って来た。
次女はまだ起きていたようで、妻に不満を訴えた。
私は子ども達を大切にしていないのかなあ。
そうなんだろうなあ。
でもなあ。