人事異動
課長が、私の係から異動する係員の後任を提案してきた。候補は2人いて、1人は25歳、もう1人は35歳。
課長は25歳を推してきた。理由は、前課で4年、前々課で3年働いており、キャリアが安定しているという理由からである。
一方、35歳の方は、前課を1年、前々課を2年で異動しており、訳ありなのではないかという理由で、難色を示していた。
要するに、情報がこれだけしかない。異動した理由は不明。なぜこんなに情報が少ないかという説明は省く。
私は、35歳が、前々課で、今の業務と似たような業務をしていたと、人づてに聞いていたので、35歳を推した。
課長は言う。「でも、異動期間短いよ?何が問題あるんじゃない?」私は「でも25歳は若いかなあと・・・。」
冷静になって見ると、ほとんど情報がない中で、2人で話し合う事の何と不毛な事か。
結局私は、「私としては、こちらの方(35歳)がいいと思います。」と伝えて、終わった。
それからしばらくして、偶然、上記の25歳の人の噂を人づてに聞いた。何でも問題児らしい。
私はホッと胸をなで下ろすと共に、全くバカげた人事異動の話し合いをしていたなあと思った。