サンタさんのぼうし
今日、朝5時に目が覚めて、朝の支度やら洗濯物たたみやらしていたら、昨日、次女が「サンタさんのぼうし。」と言っていたことを思い出した。
「せんせいが、サンタさんのぼうしもってきてって。クリスマスかいでつかうって。ひゃっきんでかってって。」
ホントかよ。保育園のバッグの中を見るが、文書らしきものは見当たらない。4歳児の口頭による伝達は、情報としては不正確過ぎる。妻が保育園に行くときに、先生に聞いてもらおう。
次女は何度も「サンタさんのぼうしもってきてって。」と言うが、その度「ママに聞いておくね。」と答えた。
そして今日、ふと保育園の月間スケジュールを見ると、クリスマス会は今日ではないか!!!しかも、備考欄に「クリスマス会では、頭飾り等をして楽しみたいと思いますので、準備をお願いします。」と書いてある。これかー!!!分かりにくい!!!(月間スケジュールを隅から隅まで見ないのが悪いのか?)
現在朝の6時、家にサンタさんの帽子なんてない。ダイソーは開いてない。24時間のスーパー丸大は開いてるだろうが、サンタさんの帽子はないだろう。そう言えば、父は毎年実家のクリスマスパーティーで、サンタクロースの扮装をしている。父に借りるべきか。しかし、毎年力を入れて取り組んでいるコスプレの衣装が、グチャグチャになったり、なくなったりしたらどうしよう。コミケに参加するレイヤーの衣装の一部を4歳児のために借りるようなものではないか。妻に相談しようか。でも多分寝てるから、やめ、と、こう。(B'z。多分どころか実際寝ている。)サンタさんの帽子を持って行かなかったらどうなるだろう。みんなが頭飾りをしているのに次女だけしていないという哀しみはもちろん、本人の気性からして大激怒だろう。本人は何度も私に言ったのだから。
しばらく悩んだ挙句、父に借りるしか選択肢はないと思った。朝6時、父なら起きているだろう。電話をかける。10コールしても取らない。参った。7時には家を出なければならない。するとすぐ電話がかかってきた。表示は父の名前だったが、声は母だった。「どうしたの?」眠そうな声である。
「大したことじゃないんだけど、寝てた?ごめん。」
「うん・・・はあ・・・。」
「今日、次女の保育園でクリスマス会があることが今分かって、サンタクロースの帽子が必要なんだけど、父さん持ってたよね?」
「あったはず・・・はあ・・・。」
「借りたいんだけど、今から行っていい?」
「お父さん起きてるから、はあ・・・言っておくよ・・・はあ・・・。」
息遣い荒いぞ、大丈夫か。
早速車で実家へ。父はサンタクロースの帽子を用意してくれていた。母の姿はない。寝室だろうか。
「サンタクロースの帽子?3つあるけどどれがいい?」
3つもあるのかよ!!!
グチャグチャにしたり、なくしたりしても問題なさそうなものを選ぶ。
「会社で使うのかと思って全身用意したけど。」
自分用だったら朝6時から連絡しないよ・・・。
自分の家に戻り、妻に経緯を話そうとする。妻は寝室にいた。
「次女の保育園でクリスマス会あるって知ってた?」
「ああ、昨日次女が言ってたね。」
次女が起きてきて言う。
「ママにいったよね!サンタさんのぼうし!」
「言ってたね。サンタさんの帽子。」
妻にも言ってた!!!昨日、夜11に帰ってきた妻にも言ってた!!!
危なかった〜。