ついでコスト
アイロンをかけていると、妻が「アイロンかけるんだー私のもかけてー。」と言った。
「えっ、嫌だよ。」と私は言った。
すると妻は「あなたっていっつもそう。自分のことしかやらない。私はサンドイッチ作るときは『ゆーきーのも作ろうか?』って聞くのに。」と言った。
私はとても嫌な気分になった。嫌な気分になったので返事もできなかった。
アイロンをかける前に子ども達の洗濯物をたたんだのは誰なのか。
これから散らかった部屋を片付けるのは誰なのか。
散らかった台所を片付けるのは誰なのか。
トイレ掃除をするのは誰なのか。
風呂掃除をするのは誰なのか。
私だ。
(結局これらの家事を終えるのに午前7時から始めて11時までかかった。)
妻が家事をしていないということではなくて。
妻だけにかかる分までやってあげる余裕がない。
「ついでだから。」ということだろうが、「ついで」にもコストがかかっている。
スーツを2着買うと2着目半額、というものがあって、お得な感じがするが、それは感じがするだけで、コストはかかっているのである。
結局妻は、自分のシャツを見て「イケる。」と言い、アイロンをかけなかった。